
代表挨拶
デザインに無限の可能性を。
日本の建築業界のあり方に疑問を感じ、単身でニューヨークへ渡ったのが2001年。身一つで、デザインしたいという気持ちだけで現地のデザインオフィスの門戸をたたき、持ち前のコミュニケーション能力で職を得ることができました。
ニューヨークは、スクラップアンドビルドが無限に繰り返される日本の建築状況とは違い古い建築をいかにして残すか、あるいは再生させるかというスタンスが主流。土地や建物の記憶に敬意を払い、歴史の重みを受け止め、古いレンガ1個も活かそうとする姿勢に大いに刺激を受けました。密度の濃い異国での3年間は、苦労と呼べることも多くありましたが、それらをかけがえのない経験としてとらえ、貪欲に全てを吸収して過ごしました。
帰国して会社を設立してからも、身の回りにあるもの、起こること総べてから何かを得ようという姿勢は変わっていません。流行っている店舗には必ず理由があるという思いから、話題のスポットへは必ず足を運んでポイントを分析しています。その分析はデザイン面だけにとどまらずメニュー展開やサービス面にまで及び、デザインを依頼されるお客様に対してハードだけではなくソフトの提案もできるようにしています。また広い視野を保つために、現在も年に数回ニューヨークへ出かけてあらたなシーンに身を置くとともに、新しい建築資材・技術などの情報を常に把握するように心がけています。
日々、デザインをする機会に恵まれていることに感謝しています。そしてデザインする意味をいつも考えています。デザインの基本は人を幸せにすることではないでしょうか。
人のためのデザイン。相手あってのデザイン。
そのことを忘れないように、これからもデザインを続けます。